【東京】小池百合子都知事、都庁内の喫茶店のストローを紙ストローに変更すると発表! https://t.co/SjrEygHSoi pic.twitter.com/vHY7u2YMIZ
— nstimes (@nstimes) 2018年9月23日
東京都の小池百合子知事が21日の会見で、10月から1カ月間、都庁内にある喫茶店で、プラスチックストローの代わりに試験的に、紙ストローを提供すると発表しました。
東京都が2万本の紙ストローを用意して、各店に配るそうです。
いよいよ、日本でも紙製ストロー導入の兆しが見えてきました。
きっかけは、今世界的にプラスチックのゴミが、環境汚染に直結することが問題になっているからです。
元々環境相だった小池知事ですから、この問題をスルーできなかったのでしょうね。
紙ストローとは?今なぜ紙ストローが注目されているの?
紙ストローは、文字通り紙で作られたストローです。
ペーパーストローとも呼ばれています。
紙ストロー自体は昔からあるものですが、あまり注目されていませんでした。
私も紙ストローなど知らなかったし、紙のストローで飲めるの?って思いました。
写真で見た感じ、装飾に使うようなかわいらしいデザインのものが多いです。
実用的ではなさそうです。
装飾に使うだけなら、そこまで水に強い紙製ストローは不要です。
しかし、日常で使うものはそうもいきませんよね。
紙のストローでジュースを飲んだらふやけてしまって、漏れて使いもにならないのでは?と思いましたが、それは昔の話で今の紙ストローはかなり耐久性が進化しています。
ここ最近のプラスチックストローによる海洋汚染問題で、実用的な耐久性のある紙ストローが作られているんです。
1日中飲み物の中に入れていてもふやけない、漏れない紙ストローが生産されています。
プラスチックストローが海洋汚染を引き起こすわけ
生分解性プラスチックストローは、土に埋めても分解されません。
海に入ってしまったら半永久的に残り続けます。
そして海に入ることでプラスチックが様々な弊害を引き起こすことになります。
1番の犠牲になるのは、海中に住まう海中生物たちです。
あまりにも有名な、ウミガメの鼻に刺さったストローをペンチで引き抜こうとしている、あの動画です。
鼻から血を流しながらペンチで抜かれている。
可哀そうで涙が出そうです。
ほかにもたくさんあります。
- 缶詰に入ったイワシの中からマイクロプラスチック(微小なプラスチック粒子)が発見された。
- スーパーから購入した貝にマイクロプラスチック片が入っていた。
- サンゴが餌と間違えてマイクロプラスチックを食べる。
- 食塩にもプラスチックが紛れ込んでいた。
これらは日本での話ではないですが、これって大問題ですよね。
魚が勝手気ままに泳いで日本に来ないとは限りません。
私たちの口に入る日が来ないとは限らないのです。
日本でも紙製ストロー導入なるか?
米国などではゴミを埋め立てますが、日本は基本焼却するのでストローが海などに流れだすことはないです。
だから日本ではプラスチックストローを禁止する理由がないと、主張する国内のストローメーカーですが、どれだけ啓発してもゴミをその辺に投棄する不届き者もいるし、海岸でプラスチック製品のゴミが散乱していることもあります。
それらが海に入り込まないとは限りません。
それらが海洋汚染を引き起こすことになるなら、プラスチックの素材を変更するか使用禁止にするべきです。
そう考えると、やはり日本もプラ→紙に変更するべきだと思います。
毎年20億本のプラスチックストローを使用するといわれるスターバックスは、2020年までに全世界に展開する2万8千の店舗でプラスチックストローを廃止して、ストローなしのフタに変更します。
赤ちゃんが両手で持って飲むマグカップ(シッピーカップ)ご存知ですか?
そのシッピーカップにソックリですが、持ち手は当然ついていません。
紙ストローにはメリットがいっぱいある
紙製ストローはプラスチック製ストローに比べると、コストが高いところが正直いってデメリットです。
- 紙ストロー 1本 13円ぐらい (ストローのデザインなどによって値段が変わる)
- プラスチックストロー 200本 108円(100均)
経済的にみるとかなり紙は高いです。
しかし、紙製のストローはショップや企業のロゴをプリントして宣伝することもできます。
プラスチック製品には印刷できません。
環境に配慮して今後は紙ストローに移行するのは世の中の流れ。
やはり紙ストローのメリットは、なによりも海の生物たちの犠牲が減少するということです。
マイクロプラスチックを食べてしまう魚が減るということは、私たちの安全にもつながるということです。
これがプラスチックを使わない1番のメリットでしょう。